月曜ゴールデンSP 秋の特選サスペンス 〜浅見光彦シリーズ22 佐用姫伝説殺人事件〜
- 作者: 内田康夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/08
- メディア: 文庫
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現在のご時世からすると、このような殺人事件ですら、美しく見えてしまいますね。
事件がメインになってしまってはいますが、一応それなりに周辺環境の描写もあり、悪くはないなという感じでした。
相変わらず浅見さんの素性はすぐに割れてしまうわけですが、考えてみれば警察側にとっては悪いことばかりとは言えないんじゃないでしょうか。
だって、ふつうなら声一つ聴くことがないであろう刑事局長に、声をかけられる訳なんですからねぇ、まあ、いろいろ恐縮するところはあると思いますが。
ドラマ版と小説版の大きな違いの一つとして、浅見さんが携帯を持ってる点(どうも毎回機種変してる気がするのですが…)、小説ファンとしてはかなり違和感を感じる部分でしょう。
まあ、物語を手早く薦めるためにはあったほうがいいのかもしれませんが…、浅見さんの味を出す一部だっただけに、何とかならなかったものか という気もします。今回のは特になくても何とかなりそうだったし。