春休み映画スペシャル「あらしのよるに」

へえ、子どもたちはまだ春休みなんですねえ、うーん、憎たらしい――じゃなかった、うらやましい。でも今日の今頃、終わる休みにため息ついたりしてるんだろうなあ・・・ などとちょっと思ったりして。
――さて、それはともかく映画になった「あらしのよるに」。原作はNHKの童話劇場だかなんだかにも出てきた童話で、嵐の夜にひとつの小屋に逃げ込んだ二人は、実は天敵であるオオカミとヤギだった――というお話。
最初はメイ(ヤギ)をエサだと思って食べたい衝動に駆られるガブ(オオカミ)、次第に友情のほうが強くなって、お互い一族を捨てて生きることにして――と、割とテンポ良くいろいろな展開が続いて、面白かったです。かなりやんわりとではありますがちゃんと自然界の掟を表現している節もあり、なかなか楽しいお話でした。
天敵同士で仲良くするという展開はもっといろんな形に発展させられそうでもあり、最後に記憶喪失になってメイを突き放すガブ、メイを思い出して何事もなかったかのように丘で満月を眺めるガブ という展開はちょっと不満ではありましたが――。まあ、おおむね良いお話で、子ども向け単発映画*1としては、なかなか高評価のものなのではないかと思いました。


そしてやっぱり、メイかわいいですねー、あのちょっと薄汚れた感じの毛皮がとっても生きているヤギらしくて、良い味を出してました。
ヤギ一族の皆さんも、斑があったり、分厚いクマのような毛皮をかぶっていたりと、結構特徴ある格好をしていたりして。声の出演も結構知ってる人が多かったですね。それだけに、中盤以降ヤギ一族の出番が全くなかったのがちょっと残念です。


まあ、わりとのんびり見ていられる映画だと思います。不満を感じる人はいそうですが、波長が子どものほうに近い人はどうぞ(^^ゞ

*1:ここではジブリアニメはFFのようなタイプのシリーズものと見なし、単発ものとはしていない(^^ゞ理屈っぽい?